2013年1月26日土曜日

2013年年始の手をつなぐ3.11信州について

森永です。

神戸に避難中の母が昨年末から具合が悪く、一時は大丈夫だと思っていましたが、3日に心肺停止で救急搬送、11日に83歳で亡くなりました。
その間、子どもと神戸に行き、毎日ただ病室で見ているだけしかできませんでした。
高齢者は環境が変わることが、ストレスだと言います。
関西出身でしたので、寒さが厳しい長野よりも神戸の方がと考えた避難でした。
避難して約1年半の間に、だんだんと歩くのが大変になり、ヘルパーやデイサービスの世話になりました。
本当によく面倒を見てくださるケアマネージャーや事業所の職員の方たちのおかげで笑顔も見られたことが、報告の文書や写真でよくわかりました。
今回は、食べ物をのどに詰まらせたことがきっかけです。
よくあることですが、介護の場では、医療行為ができず、結果的に低酸素脳症がおき、内臓すべてが持ちこたえられなくなっていきました。

思えば、阪神大震災の3年後には父を看取りました。
一人娘なので、最後はわたしがすべてを引き受けることになると、その時覚悟をしました。
母は、きっと私に永い間看護をしなくてよいようにはからってくれたような気がします。
まだまだ母が残したさまざまな物事を整理する仕事が残っています
私たちはまだ福島の家に多くのものを残してきています。
それらの整理にも行かねばならないと思っています。
その時には、なたお世話になります、よろしくお願いします。

母の入院中、避難していた部屋の母の寝ていた毛布にくるまって寝ていました。
ものすごく嫌な頭痛に悩まされ、一度子どもと寝る場所を交代したら、子どもが鼻血を出しました。
すぐにその毛布を処分しました。まだ放射性物質が残ったままだったのでしょう。
私たちが被曝者であることを思い知らされました。
と、同時にこれからだんだんと生きられる場が狭まってくるのかとも思いました。

1月は助成金申請や子ども信州ネットの準備など忙しい時期です。
スタッフには大変迷惑をかけました。ありがとうございます。
陰で助けていただいた皆様にも感謝します。

私が「手をつなぐ3.11信州」や「子ども信州ネット」を呼びかけたのは、
当事者がさまざまな家庭の事情を抱えながら、避難という毎日が非日常の中で生きていること
その状況を一人では乗り越えられなくなること、不安になることは、往々にしてあるだろう、
だからこそその大変さを理解できる当事者が繋がって助け合えることが大切であること
また、県内で私たち被災者を支援してくれる団体もそれぞれが抱えている問題を共有し、
解決策をともに考え、それぞれが全体の一つとして動ければ新しい仕組みができると思ったからです。

当事者の皆さん、困っていることを正直に困っているという勇気を持ってください。
困っている人に気づいたら、まずは声をかけてください。
何もできないときは、何もできないと連絡してください。
困っていることいえずに困っている人がいることを忘れないでください。

これまでピラミッド的な組織になれた私たちは、ともすれば早い解決を望み、強いリーダーシップを期待します。
でもそれでは、311前の社会と何ら変わりはありません。
私たちは、その効率化のための犠牲になったのです。

ゆっくりと、すこしずつでもいいから、お互いをおもいやり、ゆとりをもって助け合える社会を作りましょう。

支援者の皆さんの期待に添えないことも多々あろうかと思います。
だからこそ息の長い、よりそった支援が必要なのです。
国策として復興を目指さないと思われている私たちのような避難や保養には助成金が少なくなっています。
命を守るというあたりまえのことがあとまわしで何が復興なのかわたしには理解できません
支援者の皆様には、さらに厳しくなった被災者の状況をご理解いただき、本年もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

手をつなぐ3.11信州 代表 森永敦子

2013年1月17日木曜日

1月22日松本市松原公民館にて、森永敦子が話します。

手をつなぐ3.11信州事務局です。
おかげさまで小赤の家の駐車場はなんとか3台停められるくらいにはなりました。

が、まだまだ絶景が残っております。
引き続き、雪かきボランティアさん大募集中です。よろしくお願いいたします。

来週1月22日(火) 19時より 松本市松原公民館にて「いのちと平和~語らいの会」が開催されます。

松本市松原地区公民館Blog
http://m-matsubara.blogspot.jp/

代表の森永敦子が、関西大震災・東日本大震災・福島原発震災を経験した体験を語ります。

どうぞ、お近くの方はお越しくださいませ。

2013年1月15日火曜日

手をつなぐ311信州事務局です。
連休中の大雪で小赤の家はこの通り。


さっそく、車から雪かき用のスコップを取り出し、前へと進みます。
(昨日、自分の家から車を出すために購入しました)

無言で雪かき30分。

車一台分はなんとか。
少し、小赤の家が近づきました。


がんばり続けてもう20分。
古民家の庭の植栽できれいなボタン山が。


うわっ。頭に冷たいものが落ちてきました。
・・・。


1時間後、やっとたどり着くと・・・。
軒下にきれいな線ができていました。
立派な古民家の造りに感謝。


本日は、一時間遅れの開所となりました。
裏の駐車場も雪かきしていただきました。
明日からはいつも通りです。

2013年1月9日水曜日

新年のごあいさつ~事務局より


後方支援のゆかりんです。

明けまして、おめでとうございます。2013年が始まりました。本年もよろしくお願いします。

手をつなぐ3.11信州の事務局は、年末年始のお休みをいただきましたが、新年1月7日より元気にお仕事をしております。たくさんの年賀はがきもちょうだいしております。一枚一枚にこめられた皆様の思いを受け止め、今年も微力ながら仕事をさせていただこうと、元気をいただきました。ありがとうございます。

さて、この冬休みは、2組の方を浅間のシェアハウスに受け入れすることができました。いずれも松本でお住まいやお仕事を探されている方です。「浅間温泉」は、松本市内の北部、市街地からもほど近く(とはいえ歩くのはちょっと大変ですが)、バスが通っているため、車を持たない移住者の方も多く住んでいらっしゃるエリアです。また、地区名の通り、温泉が街のあちこちにあるのも特徴です。旅館、ホテル、日帰り入浴の施設もあり、温泉大好きな方にとってはGood〇な場所なのです。今後も随時受け入れできますので、松本(近隣)への移住の下見や求職活動等にご利用ください。詳細は事務局までお問い合わせくださいね。

さて、「小赤の家」ですが、現在、代表の森永敦子が事務局不在となっております。年始に彼女の実家の方で急用ができ、急きょ関西にいっています。事務局には、ボランティアスタッフが交代で滞在し、メールや電話、来客の対応はさせていただいていますが、細かい案件、相談業務等については、対応が遅くなってしまうこともあるかと思います。ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に。昨年末、関東北部から移住して来られたパパさんが、現在求職活動中です。もし皆様の周りに、ファームウェアエンジニア、回路設計プログラミング等の求人情報がございましたら、事務局にお知らせください。