2012年7月22日日曜日

子どもの権利ワークショップに参加してきました

後方サポーターのゆかりんです。

信州松本は、梅雨明けし、夏らしい毎日が続いています。
松本は、夏はカラッと暑く、冬はキリッと寒い。これが特長。在住11年目のワタクシ、とっても気に入っております。

さて、先日「社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」というNGOのお二人の素敵な女性による「子どもの権利ワークショップ」を受講してきました。

このワークショップ、当「手をつなぐ3.11信州」事務局の代表のあっちゃんと、景子さん、そしてワタクシ、さらに、この夏、保養キャンプを企画中の信州大町の仲間たち、ボランティアスタッフの方々などなど、10名強が参加。3時間ほどでしたが、「子どもの権利」を勉強してきました。

「子どもとは?」と聞かれて、あなたは何と答えますか?
その答えを、大きな付箋紙(ぽすといっと)に書いて、ホワイトボードに貼っていきます。これを2チームでリレー競争しました。これが、けっこう盛り上がる♪

「子どもとは?」 ⇒素直、純、動く、丸い、かわいい、愛らしい、希望、光、、元気、わがまま…、いろいろな答えが出ました。

写真は、その答えを、分別しているところ。大人が子どもと言う存在をどうとらえているかが、視覚的にわかってきます。

そのほか、「子ども」や「子どもの権利」を知るきっかけになるアクティビティをじゃんじゃがやっていきます。

ワークショップ、というのは、先生がしゃべる、生徒は机でじっと板書する、みたいな授業に慣れている人にとっては、ハジメはドキドキするかもしれない。けど、いったん動いていくと、参加者同士、チームワークのような友情のようなものが生まれたり、受け身じゃなくて、自分で動く感じが気持ち良かったり、他の方の意見を素直に聞けたりと、いいことばっか!たぶん、ファシリテーターの方のスキルにも寄るのかもしれないけどね♡

こういうワークショップ形式なら、難しいお年頃の子どもや、頭が固めの人たちにもピッタリなんじゃないかな。ファシリテーションを学びたいと思った次第です。

最後に、「国連子どもの権利条約」、ふたつだけ、ご紹介。

第12条 (子どもは)自分の意見を自由に表す権利を持っています。
第27条 (子どもは)心や体を十分に成長させていけるような生活を送る権利を持っています。

子どもたちは、たくさんの権利があるのです!
それは、大人や他人から侵害されてはならない大切なものなのです!
大人たちは、子どもたちが持つ権利を十分理解して、小さな子どもと言えども、一人の人としてその権利を尊重してくださいね。

2012年7月15日日曜日

お知らせ

私たちが企画して進めてきたオリジナル保養プログラム
「信州でつながろう子どもキャンプin松本・塩尻」が、事情により中止となりました。

中止を決定した背景としては、
1、夏休みを機に松本市周辺へ避難・移住したいという問い合わせが7月以降殺到しており、その対応に追われて保養プログラムへの手が足りていない状況であること。

2、保養プログラムは松本周辺地域で他にも受入可能なプログラムがあり紹介できるが、避難・移住のニーズに対してのきめ細やかな支援をする専門的な団体が弊団体以外ないことから、避難・移住支援が最優先事項と判断し、その対応に力を注ぎたいということ。

その他、支援情報の整理とマッチング作業や避難移住支援の体制においてまだ不備な状況があることなどもあり、総合的にみて保養プログラムの実施は難しいという結論に達しました。
お問い合わせくださった皆様、またお力をお貸しいただけると申し出てくださった皆様には御迷惑をおかけすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます。


今後は引き続き、避難者、避難希望者への支援を行ってまいりますので変わらずのご支援、ご協力をいただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

事務局長

2012年7月13日金曜日

お知らせ☆7/15(日)「放射能情報のウソとホント」

こんにちは!


手をつなぐ3.11信州 後方支援のゆかりんと申します。


直近のお知らせで申し訳ないのですが、7/14(土)午後7時30分より、映画「相馬看花」上映会が松本市Mウイングでおこなわれます。(松本シネマセレクト主催)http://www.cinema-select.com/


また、7/15(日)に、 手をつなぐ3.11信州 代表のあっちゃん(森永敦子さん)がパネリストとして登場する講座をご案内します。


信州自遊塾 第五回講座「放射能情報のウソとホント~現場からの報告 私達にできることは?」場所=松本市Mウイング
時間は、14時~16時10分。参加費 500円です。キッズコーナーもあるし、お子様連れ歓迎だそうです。


内容は、第一部 福島市在住で、福島の子どものために活動している方の「放射線の体への影響」(60分)
第二部「ゲンパツ被災者・被災地の今~私達のできることは何?」(60分)


司会はいわさきちひろさんのご子息の松本猛氏です。

ちひろの絵は中学校のころから魅かれていたのですが、彼女の生きざまを知れば知るほど、すごい女性だったんだなぁ、と感心しています。

安曇野に、ちひろ美術館というステキな美術館があるのですが、その美術館はお庭や建物、展示品すべておススメです。Iターン、Cターンの方、避難者移住者の方、まだ行っていない方はぜひ行ってみてください。

私がおススメなのは、絵本コーナーと寝そべることができる長イスです♪

そうそう、ちひろの映画がこの夏、上映されますね。こちらもおススメです。


2012年7月11日水曜日

避難のSOSと保養支援

手をつなぐ3.11信州では、なかなか避難できない、でも健康被害が心配という
方々に保養を進めています。
県内の支援者たちにお願いして、いろいろなタイプの保養プログラムを
作ってもらいました。

安曇野地球宿の増田望三郎さんは、311以後ご自分の宿を割安で提供し
母子避難を支えてきました。
今回は、安曇野ひかりプロジェクトの仲間たちと8月17日~21日まで4泊5日の
保養キャンプを考えてくれました。

大町では2つの保養キャンプが進められています。
山の子キャンプは、山の小村を使って大町の教育委員会も協力して
自然の中で生活できます。8月1日~7日でカヌーやトレッキングなど普段できない体験が
楽しめます。
もうひとつは、千年の森自然学校を使ってのキャンプ、薪運びから火おこし、
自分たちの力でいろいろなことをやってみる、そんな力を引き出してくれるキャンプです。
8月2日~6日で、アースディおおまち主催です。

私たちもオリジナルのプログラムを計画していました。募集も始めていましたが、
その間に関東圏からの避難支援のSOSがつぎつぎ入ってきていました。
スタッフ間で協議した結果、私たちの役割として避難をしたいという家族をそのままにして
スタッフが少ない中で保養キャンプに時間を割くのは違うのではないかと思い、
保養キャンプを中止し、避難者の支援体制を強化することにしました。
応募いただいた方には事情を説明したところ、やはり避難移住の支援を
求められていたので、むしろこちらで避難緊急受入れとして対応することになりました。

たくさんの方にキャンプの協力要請をしていてご迷惑をかけました。
ですが、これが今の現実だということを知っていただきたく思います。
関東圏では福島と変わらない汚染地がたくさん見つかっており、子供の体調不良が
起きています。お母さんたちがもう無理だと判断し、避難を考えても
福島以外は受け付けないというところばかり、長野県には菅谷市長がいる、
県知事は理解がある、支援のネットワークがあるときいてSOSを出してこられます。

はやくシェルターを作らねばと焦っています。